☆ コラム

  2011/3/31「災害と選挙

      明日から統一地方選挙がはじまる。被災地ではいまだに物資が不足し、
     不自由な生活が続いている。そのようななかで行われる選挙のため、各地
     で自粛ムードが広まった。本市でも、遊説車の使用自粛が3月議会最終日
     に申し合わせとして決められた。申し合わせのため拘束力はないが、ガソ
     リン不足が続く被災地のことを考えると、遊説車の使用も控えるであろう。
      災害対策・防災行政がひとつの争点になるであろうが、私は昨年の6月
     議会で、本市地域防災計画にある想定地震の問題点を指摘している。想定
     地震による被害の見積もりは県単位で行われている。本市は宇都宮直下型
     地震の想定のみであるのに対し、太田市など群馬県では、足利市との県境
     を震源とする想定も行われている。災害に県境はないが、こうした違いは
     縦割りの弊害といえよう。
      このような指摘は、地震予知研究の経験からきているものである。今後
     もそうした知識や経験を生かし、本市のみならず、日本の復興のために尽
     力したい思いである。