☆ コラム

  2010/1/17「阪神・淡路大震災から15年

       今日で阪神・淡路大震災から満15年をむかえた。死者6434人、負
      傷者4万3792人(兵庫県発表)の大惨事は、私の記憶にもはっきりと
      刻まれている。ここ数日は、新聞やテレビでも多くの特集や特番を組み、
      様々な角度からこの震災を扱っている。また、現地時間12日にハイチで
      発生した地震(マグニチュード7.0)では、死者が20万人に上る可能
      性が高いとの報道もある。社会情勢による被害の拡大もあるが、あらため
      て地震の恐ろしさを感じたところである。
       1995年はボランティア元年ともいわれ、日本にボランティア活動が
      広まるきっかけともなった。被災地における救助活動や緊急的な支援は、
      ボランティア活動によるところが大きい。一方、被害を少なくするための
      防災は、この15年でどれだけ進んだのであろうか。古い家屋の耐震化は
      なかなか進んでいない。特に学校施設の耐震化については、政権が交代し
      ても後退させてはならない事業であると考えている。また、防災意識につ
      いてはどうであろうか。近い将来の大地震が指摘されている地域と、足利
      市のように比較的自然災害の少ない地域とでは、おそらく差があるのでは
      ないかと思う。こうしたことも今後調べてみたい。
       政治の大きな使命は、国民の生命・財産を守ることにある。その点から
      地震を考えた場合、防災は国防と解釈することもできよう。また、建築物
      やライフラインの耐震化などは、公共事業として考えれば、景気対策にも
      つながる可能性も考えられる。
       日本に住んでいる以上、地震とともに暮らしていかなければならない。
      その地震について、どれだけ正しい知識が普及しているのか、学校教育か
      らあらためて見直してみるべきである。