☆ コラム

  2009/8/31「政権交代!日本は新時代へ」

       民主党が圧勝し、政権交代が実現する。国民は自公連立政権にNo!の
      審判を下し、民主党中心新しい枠組みを選んだ。民主党に政権を担ってい
      く力が本当にあるのか、不安を抱く国民も少なくないであろう。しかし、
      それ以上に自公連立政権はもうイヤだ、という思いのほうが勝っていたか
      らこそ、この結果になったと推測している。国民は日本国の株主総会で経
      営陣を交代させたわけだ。
       今回の総選挙はこれまで以上に、各党のマニフェストが注目された。し
      かし、財源が不明瞭な状態でのバラマキ感があったのも事実であり、今後
      の課題といえる。マニフェストとは、民主主義が正常に機能していくため
      の道具である、と私は考えている。政治家はマニフェストで国民に約束を
      示し、有権者は選ぶ責任を自覚して一票を投じる。それによって、この国
      は良い方向へ変わると私は信じている。しかし、そうした流れは始まった
      ばかりである。バラマキ感のない財源がしっかりした内容、国民に負担を
      強いる場合も、はっきりとそれを示したマニフェストが作られてこそ、真
      のマニフェスト型選挙が実現する。しかしそれは必要条件であって、判断
      する国民が風に流されずに自ら考えて一票を投じ、その一票に責任が持て
      るようになってはじめて必要かつ十分な条件となる。

       地方選挙においても、マニフェストは今や当たり前になりつつある。し
      かしその中身は、相変わらず「あれもやります、これもやります」の公約
      (口約)が示され、政策論争にならない場合も少なくない。
       市民(国民)は、選挙時のマニフェストだけでなく、その後の政治にお
      いて、どれだけ約束が実行されたのかを検証することも忘れてはならない。
      そして、約束を破った政治家は、次の選挙で退場させることができれば、
      政治家もウソはつけなくなる。この点について、今回の総選挙では国民に
      ウソをついた元首相、途中で責任を投げ出した元首相を退場させることが
      できず、まことに残念である。この国が“正常な民主主義”の国になるに
      は、まだまだ時間がかかりそうだ。