☆ コラム

  2009/8/24「30日は日本国の株主総会」

       衆議院選挙も中盤に入り、各新聞では独自の調査による情勢分析を報道
      している。300議席といった具体的な数字も示されてはいるが、勝負事
      は最後の最後までわからない。
       先日、ある候補者の立会演説を聞く機会があった。応援に駆けつけた弁
      士が「有権者は日本国の株主。しかし、大株主はおらず、皆が等しく一株
      を持っている。30日はいわば国の株主総会。今の経営陣を引き続き支持
      するのか、それとも退陣させて新しい経営陣に任せるのか、株主である皆
      様が決めるときです」といった主旨の話をしていた。
       もし、税金を多く払っている金持ちの有権者が大株主だったとしたら、
      金持ち優遇の世の中となり、庶民に光が当たる政治は実現しない。「たか
      だか一票を投じたところで何も変わらない」という方もいるが、皆等しく
      一票しかなく、その積み重ねで政治は動くのである。ぜひとも選挙を棄権
      することだけはやめてもらいたい。棄権したらそのあと始まる政治に注文
      をつける権利はない。今は期日前投票も簡単にできる。30日に投票に行
      けない場合は、期日前投票を利用してもらいたい。