☆ コラム

  2008/12/24「吉谷市長勇退に思うこと」

      過日、吉谷市長が来年春の市長選挙に出馬しない意向を明らかにした。
     といっても、まだ任期は残っている。今は世界的な不況が影を落としてい
     る。最後まで全力で市政にあたっていただきたい。

      吉谷市長との最初の論戦は、市議会議員として初当選した最初の議会で
     あった。はじめから反市長派としてみられていたので、いい答弁は期待す
     ることもなかった。また、老練なその答弁には、うまくはぐらかされるこ
     ともしばしばあった。しかし、医療薬科系の新設大学誘致やごみ有料袋制
     導入など、いくつかの案件ではしっかりと反対した。大学誘致の問題は私
     が懸念していたとおり頓挫した。また、ごみ有料化問題もやはり開始前に
     「何らかのアレンジが必要」と、強引なやり方を自ら認めざるを得ない結
     果となった。そうした点ではたとえ反市長派といわれる私の意見であって
     も、もう少し耳を傾けて欲しかった。
      一方、2期8年の市政において、市債(市の借金)残高は平成15年度
     の1,193億円余をピークに減少へと転じている。私自身も「増え続け
     る借金」を何とかしなければ、という思いが市議出馬の動機でもあった。
     この点は吉谷市政の成果として評価したい。しかし、平成19年度までで
     およそ111億円減少しても、今なお、1,082億円余の市債が残って
     いる。この市債を減らす努力は次の新しい市政でも継続していかなければ
     ならない。

      吉谷市長には残りあと5ヶ月を切った任期において、最後まで市民にと
     って得か損かの立場で、この不況下、行政として出来うる限りの力を尽く
     していただきたい。もちろん、私も協力は惜しまない。