☆ コラム

  2008/11/18「それにしても低い投票率
            −栃木県知事選挙−」

      先日の日曜日(16日)に、栃木県知事選挙が行われた。投票率は32.28%
     で、過去2番目の低さだった。足利市に至っては25.19%と、有権者の4
     人に3人もが棄権した結果となった。今回は現職の信任投票に近く、大き
     な争点も見あたらなかった。したがって、前々から低投票率が予想されて
     いたが、あまりにも低い結果であった。
      国政はマスコミが監視し、市政では市民の目が光っている。しかし、そ
     の中間にある県政は監視の目も甘く、関心も低いといえよう。また、今回
     の選挙のように大方結果がみえていると、なおさら関心は薄くなってしま
     う。だからといって、選挙権を行使しなくていいとはいえない。

      11,977票、2.30%、これは白票を含む無効票の数である。立候補者の
     いずれも支持しない、これも立派な意思表示である。ならば棄権だって意
     思表示だ、との声もあろう。しかし、選挙に行ったか行かなかったかで、
     全く意味が異なる。選挙の棄権は、これからの任期中に物申す権利すらも
     放棄することにつがっているように思える。一方、白票などは政治参加へ
     の意志表示といえる。国政でも市政でも民が主役というなら、まずは選挙
     に行くこと、せっかくの権利を大切にしたいものである。