☆ コラム

  2008/10/6「政治家の鞍替え
         -東国原宮崎県知事は?-」


      自民党の中山前国交相の後継として、宮崎1区から次期衆院選出馬の打診
     が噂されている東国原宮崎県知事だが、県民の多くは「ノー」をつきつけた
     ようだ。テレビでのインタビューを見る限り、東国原知事自身は色気たっぷ
     りに感じた。しかし、宮崎日日新聞の緊急世論調査では県民の82%が国政
     転身に反対との事である。やはり一期途中での転身は“途中投げ出し”とい
     うことなのであろう。
      政治家は時として鞍替えをする。市政から県政へ、県政から国政へなどさ
     まざまである。こうした政治家の鞍替えは、より強い影響力を持って働くた
     めには必要なことと思っている。しかし、今回の宮崎県知事の場合はむしろ、
     “無責任”と県民には映ったのであろう。知事や市長は市議や県議に比べれ
     ば、絶大な権力を持っている。いわば地方の大統領である。しかし、国会議
     員といえどもやはり一議員であり、地方のために働くというなら、県知事の
     方が影響力は発揮できると思う。 
      また、政治家が鞍替えするときは、納得がいく大義名分が必要である。支
     持者だからといって「あの人のやることだから何でも賛成」では、その政治
     家自身が勘違いをしてしまう。政治は政治家の仕事である。しかし、その結
     果どのような国になるのか、まちになるのか、その最終的な責任は選ぶ側に
     あることを忘れてはならない。