☆ コラム

  2008/7/18「大分県教員採用汚職事件と
                もたれ合い」


      何とも腹立たしい事件である。本来なら合格していたはずの受験生を不合
     格にしてまで自分の子を合格させたいなど、そんな教員に子供を教える資格
     などあるはずもない。こうした不正がまかり通っていたのは、やはり政治、
     今回は県議会が機能していなかったといえるのではないだろうか。といって
     も、県議の口利き枠があるともいわれているので、チェック機能を果たして
     いなかったこともうなずける。教育委員会と先生のもたれ合い、議員の住民
     のもたれ合い、そこに正義があるとは思えない。

      大分県の事件から当然のように他ではどうなのであろうか?との疑問を抱
     く。栃木県に関しては県議会議員にまかせるとして、足利市ではどうなのだ
     ろうか。職員採用や市営住宅の入居などに関して、これまでに議員の口利き
     がなかったといったら嘘のなるであろう。しかし、以前に比べればかなり公
     平になったのではないかと思う。ただ、新しい議員に対しては、市の職員も
     議員のコネは使えないと説明できるであろうが、古参議員に対しても同様の
     態度を取れているかどうかはまではわからない。

      議員を使って自分だけ得をしようという思い、それを利用して自分を支援
     してもらおうとする議員、どちらにも問題がある。こうしたもたれ合いの構
     造に起因する不正をなくすには、やはり情報公開を進めることである。不正
     をすればばれてしまう状況で、あえて不正をする人はそう多くはあるまい。