☆ コラム

  2008/3/31「道路特定財源の暫定税率廃止

      年度末となる本日をもって道路特定財源の暫定税率が廃止される。ガソリ
     ンが安くなることは多くの国民が歓迎するところであろう。29,30日に
     朝日新聞社が実施した緊急世論調査では、08年度も暫定税率を維持する方
     針については賛成31%、反対55%とのことだった。

      足利市議会でも3月定例会にて「道路特定財源の確保に関する意見書」が
     提出され採決が行われた。私は10年間59兆円の維持はとても納得できな
     いので反対したが、市議会での採決を前に福田首相もこの点についての見直
     しや一般財源化を表明したので、少し拍子抜けした感がある。
      既に08年度予算を組んでしまっている地方での混乱は、多かれ少なかれ
     あるであろう。私の意見はその混乱を避けるために08年度は維持し、09
     年度からは暫定税率の廃止も含め、全面見直しをするというものだった。

      道路特定財源といいながら、道路以外の使途が次々と明らかになっており、
     不必要な天下り団体の整理なども含めて、徹底的に無駄遣いを洗い出せば、
     暫定税率を廃止してもこれまでの道路財源が維持できるのではないかと考え
     ている。08年度の道路特定財源(税収見込)は、国と地方あわせて約5兆
     4千億円で、そのうち暫定税率分が約2兆6千億円である。大きな額ではあ
     るが、少なくとも暫定税率の地方税分である約9千億円ぐらいの無駄遣いは
     余裕であると思っている。
      さらに、本当に必要な道路なのかどうかも(国民の目線で)精査すれば、
     2兆6千億円以上の予算は簡単に浮いてしまうとも思っている。そして、そ
     れを福祉や教育へ充てれば国民の幸福へつながると考えている(一部の政治
     家や官僚などにとっては不幸なことかもしれないが)。