☆ コラム

  2004/11/10「栃木県政と足利市政」

    今回は、福田昭夫(あきお)知事によるこの4年間の県政と、足利市政との関わ
   り合いについて考えてみたいと思う。

    「何もやってくれない」「市町村軽視だ」などといった声が、一部から聞かれた
   りもしたが、本当にそうなのであろうか?
    県と足利市との関わり合いについては、競馬事業からの撤退ひとつだけを取り上
   げても、県は足利市に協力的だったと言える。本市が競馬事業からスムーズに撤退
   できたのは、市の競馬事業を県営競馬が引き継いでくれたからであって、市単独で
   できたわけではない。
    競馬事業の赤字は、本市にとって大きな問題であった。そのような問題の解決に
   県は大いに協力してくれたのである。

    また、現在に目を移すと、本市は北のインタービジネスパーク、南の西久保田工
   業団地と2つの工業団地開発に着手している。これも聞くところによれば、当初、
   市単独事業で行うつもりだったのが、この不景気で思うようにはいかず、今では、
   特に、西久保田工業団地に県の大きな協力があると聞いている。
    それ以外にも、市の求めに応じた県職員の派遣や信用保証協会足利支店の開設な
   ど、多くの事業に県が協力をしている。

    このように福田昭夫県政の4年間は本市に協力的であり、過日新聞報道(11/3
   毎日)でも吉谷市長自身、県に妨害されて実現できなかった問題はない、と答えて
   いる。したがって、今知事を交代させなければならない大義名分はなく、福田昭夫
   県政の継続こそが、足利市民にとって“得”といえる。