☆ コラム

  2004/06/22「年金問題に関して」

    今国会で政府与党の「年金改革案」が可決された。
    世論調査の結果を見ると、国民の多くは今回の改革が「改悪」であり、問題を先
   送りしたに過ぎないと考えているようである。

    さて、今回の年金問題は改革案の中身よりも、議員の年金未加入・未納問題が過
   剰とも思えるほどにマスコミで取り上げられていた。
    私自身も一地方議員であり、「改革」を旗印に活動報告や政務調査費の積極的な
   公開を約束した。その手前、この件も(個人情報ではあるが)公開する必要がある
   と考えた。
    学生時代は加入義務化前なので、大学卒業後が問題となる。その間、国民年金と
   厚生年金を何度か切り替えているが、“未加入・未納期間はなかった”ことを社会
   保険庁に確認した。

    そもそも制度を決める国会議員ですら、「うっかり」未納があるような現在の年
   金制度は、制度自体に欠陥があると言わざるを得ない。また、グリーンピア事業や
   高級車の購入、あまりにも安すぎる職員宿舎など、年金掛け金を身勝手に使う社会
   保険庁自体の問題も甚だ大きい。
    社会保険庁にメスを入れること、そして、一元化を含めた年金制度の抜本的改革
   を早急にすべきである。多くの国民がそれを望んでいるのではなかろうか。