☆ コラム

   2003/09/01「足利における地震災害の危機管理」

    今年は、関東大震災(1923年9月1日発生)から80年目の年にあたる。また、
   次の東京直下型大地震は、いつ来てもおかしくないとも言われて いる。これに対
   して、足利市ではいったいどのような危機管理が必要であろうか。

    通常、地震災害に対する危機管理というと、家屋の倒壊や火災などから、人命
   と財産をいかにして守るかが、最大の関心事となる。
    足利市では、80年前の関東大震災における被害記録はない。それを考えたなら、
   特別な危機管理は必要ないようにも思える。しかし、足利市のように、直接的な
   被害の危険性が少ない地方が考えなければならないことは、首都機能のマヒによ
   るさなざまな混乱への対応ではなかろうか。 首都機能がどの程度マヒした場合、
   どの程度の影響が想定されるのか、被害の度合い別に考えておく必要があろう。

    また、東京から100km圏内と、比較的近くに位置していることを考えるなら、
   迅速な救助体制ということも考えていいのではないかと思う。