2010/7/27 議会基本条例に関する研修会
先進地視察(取手市)

  議員有志14名と議会事務局職員3名で、取手市を視察してきた。視察事
 項は以下の7点である。
 1)議会報告会の実施
 2)議会のインターネット配信
 3)執行部への反問権付与
 4)表決システムの導入
 5)全員協議会の公式会議化
 6)委員会の傍聴の自由化
 7)電子メールによる議会情報の発信


表決システム導入のため
議場は工事中だった。
中央のカメラはインターネット配信で
使われる。

表決システムのパネル

 コメント)
   調査事項7つのうち、最も関心の高かったものが1)議会報告会の実施
  である。取手市では本年度から定例会直後に市内4会場で、議員も4会場
  に分散しての議会報告会が試験的に実施されている。参加者は平均すると
  1会場あたり15名程度とのことである。人数的には少ないと感じるが、
  始まったばかりであり、また、動員もかけていないのでこの程度なのかも
  しれない。議会報告会の内容は、直前の定例会の議案に限定されているこ
  とも、参加者人数に影響を与えているのかもしれない。
   私が実施しているオープンミーティングは、テーマを決めてのフリーデ
  ィスカッションである。そして、そこで出てきた意見を市政に反映させて
  いる。議会報告会だけだと事後報告であり、これからのまちづくりに反映
  されるといった部分がない。結果報告も大切だが、それと同時に未来志向
  の内容も議会報告会に付け加えた方が、市民の関心も高まるのではないか
  と思った。
   おまかせ民主主義から卒業するには、まずは、最も身近な市政から市民
  が直接意見を言える場を確保することが肝要である。また、それと同時に
  意見を言わない市民は、結果として例えば増税になったとしても、それに
  文句が言えないといった意識を持つようになることも必要である。まずは
  現在の多大な国の借金も我々の無関心、おまかせ民主主義の結果であると
  いうことを我々ひとり一人がしっかりと認識することである。



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