2005/2/15 千代田区ブロードバンドスクール視察

  ブロードバンドスクールとは、コンピュータ教室に生徒が移動するのでは
 なく、一般教室でコンピュータやインターネットを道具として学習に役立て
 ていく学校のことをいう。
  このような試みは現在、岡山市と千代田区で行われており、今回は千代田
 区を訪れ、導入の経緯や目的等をお伺いするとともに、実際の授業を見学さ
 せてもらった。

  ブロードバンドスクールを最初に導入したのは岡山市(平成14年4月〜)
 で、千代田区は平成15年2月から全公立小中学校(小学校8校、中学校5校)
 へ一斉に導入した。これはこれまでのパソコンリースの期限切れを契機に、
 一斉導入となったとのことだった(通常、新規事業導入の際は、まずモデル
 校に導入し、その経過を踏まえ全校へという流れが多い)。


授業風景。この日は
担任の先生以外に、
業者からスクールサ
ポーターが来て授業
の手伝いをしていた。

 コメント)
   ブロードバンドスクールと、パソコン教室にパソコンがある普通の学校
  との大きな違いは、パソコンに対する考え方の違いではないかと思う。普
  通の学校では生徒がパソコン教室へ移動し、特別な授業としてパソコンを
  使用する(コンピュータは特別なもの)。しかし、ブロードバンドスクー
  ルではノート型パソコンを用い、パソコンを教室へ移動させ、国語や算数
  など普通の授業でも、道具として利用している。
   今回、授業を見学させていただいたのは小学校一年生の国語だった。低
  学年ということで、先生も苦労しているところはあるように見えたが、生
  徒はパソコンを特別なものでなく、定規やコンパスのように道具として、
  自然に接している感じを受けた。

   千代田区は特に教育に力を入れている自治体で、これからの時代への対
  応を考えたとき、パソコンは当たり前の道具であり、それを率先して学校
  に導入することに、特にためらいはなかったようだ。

   新しいものを積極的に取り入れるチャレンジ精神、これが今の足利市に
  大きく欠けている点かもしれない。



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