意味:
 吉野の山に秋風が吹いて夜も更けて行く。その静寂に砧(きぬた)を打つ音が寒々と聞こえる。

作者:
 参議雅経(さんぎ まさつね・1170〜1221)藤原雅経のこと。刑部卿頼経の二男。参議従三位右兵衛督に至る。俊成の門下で、後鳥羽院に召されて『新古今集』の撰者に加わった。蹴鞠の名手でもあったという。

出典:
 新古今集・秋下



読み(現代表記):※赤字がきまり字です。
 みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり