作者: 壬生忠見(みふのただみ・生没年未詳)30番の作者、壬生忠岑の子。三十六歌仙の一人。村上天皇の天徳4年(960)に内裏で催された「天暦の御時の歌合」(てんりやくのおほむときのうたあはせ)で、40番の平兼盛の「忍ぶれど・・・」の歌とつがえられた。この二首は判者が優劣をつけられず、天皇に伺ったところ、村上天皇は兼盛の歌を口ずさまれたので、「忍れど・・」の勝ちとなった。「恋すてふ・・」の作者、忠見は落胆して病となり、命をおとしたという。
出典: 拾遺集・恋一