意味:
 想いのうちをじっと心に忍んできたけれど、いつか私の恋心が顔に出てしまい、「恋をしているのか」と人に尋ねられるようになってしまった。

作者:
 平兼盛(たいらのかねもり・生年未詳〜990)光孝天皇の玄孫にあたる。三十六歌仙の一人。59番の赤染衛門の父ではないかともいわれている。「天暦の御時の歌合」で41番の壬生忠見の「恋すてふ・・・」とつがえられた話はあまりにも有名である。

出典:
 拾遺集・恋一



読み(現代表記):※赤字がきまり字です。
 しのぶれど いろにいでにけり わがこいは ものやおもうと ひとのとうまでき