意味:
 ほのぼのと夜が明ける頃、宇治川の川霧がとぎれとぎれになり、川瀬に並ぶ網代の杭が現れてくる冬の朝だ。

作者:
 権中納言定頼(ごんちゅうなごん さだより・995〜1045)藤原定頼のこと。四条大納言藤原公任の子。権中納言正二位兵部卿に至る。四条中納言とも呼ばれた。物名歌にすぐれた歌人であり、また能書家、誦経の名手でもあった。中古三十六歌仙の一人。

出典:
 千載集・冬



読み(現代表記):※赤字がきまり字です。
 あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに あらわれわたる せぜのあじろぎ