Archive for 8月 2011

最近の報道はもっぱら新しい民主党の代表=新しい総理で、福島第一原発のニュースがほとんどされなくなり、ほとんどの人がもうある程度収まっていると思っているのではないだろうか。事態はかなり深刻になっていて、地下ではメルトダウンした燃料がチャイナシンドロームのようにどんどん沈んでいるのではないかという予想もある。また、以下のニュースは原発から80kmも離れたところの農家のニュースであるが、汚染が進んでいるにもかかわらず、距離が離れているために対策の対象外となっているものだ。いくら作物を作ってももはや放射性廃棄物の状態になっている現状だが、このニュースは日本ではなくドイツの報道によるものだ。なぜ外国から日本の情報を持ってこなくてはいけないのだろうか。新政権には正直で正確な情報公開をお願いして、国民の命を守ることに全力を尽くしてもらいたい。

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これが現実です。

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昨日の大阪高裁のアスベストに関して、国側が無罪になったのは、今回の原発事故によるこういう病気の発病に関しても責任逃れを勧めるための布石にしか思えないのだが……

もんじゅ 復旧作業の着手了承 原子力機構 福井
産経新聞 8月25日(木)7時55分配信
 ■検討委“お墨付き”

 日本原子力研究開発機構は24日、敦賀市内で外部有識者による検討委員会の第4回会合を開き、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で6月末に実施した炉内中継装置の引き抜き作業や分解点検結果などを報告した。野口茂雄・敦賀本部長代理が冒頭で「来週にも復旧作業に着手したい」と述べ、会合後、委員会は、復旧作業の着手について了承した。
 原子力機構は、中継装置内を通る燃料交換用の台座を回す軸の接合部分のピン1本(直径12ミリ、長さ8センチ)が断裂していたことをあげ、「断面は押しつぶされた状態で破片が生じた痕跡は認められなかった」と説明した。
 また原子炉容器の底にある中継装置の筒型台座「下部ガイド」について「装置の傷などを比較して、装置落下時に接触して損傷があったとは考えられない」と報告した。このほか、装置の部品すべてが回収できたことや上ぶたの一部の再利用などの解説を行った。
 福井大付属国際原子力工学研究所長の竹田敏一所長は「引き抜き作業では要望内容を着実に反映できている。今後の復旧作業も時間をかけて確実に実施してほしい」と話し、委員会は作業の着手に“お墨付き”を与えた。

とんでもない記事が葬られようとしている。テレビ的には島田紳助の突然の引退の方が影響が大きいだろうが、こちらの方が国民には看過できない記事だ。

原発誘致を推進してきた自治体が、今回の地震による原発事故で岐路に立たされている。年間数十億円という電源3法交付金に頼って来ざるを得なかったツケだとも言えるだろう。今さら他に産業を誘致できるわけでもないし、収入がまるっきり絶たれるわけだから市をまとめる人にとっては納得がいかないだろう。しかし、それにもまして自治体の長やその家族が原発関連で多額の事業を受け取っていることが明らかになっている。玄海町長しかり、北海道知事しかり。
そもそも原発のコストが安いのは、わずか40年ほどの稼働時間に比べてその後にかかる廃炉費用、使用済み燃料の廃棄維持にかかる膨大なコストを入れていないから。言い換えればその分の費用を前倒しでくすねていることにはならないか。
今、脱原発の道を歩み始め、電気供給の仕組みを見直すべき時期が確実に来ていると思う。

一般的に公開されていない情報を海外のメディアが報じることが多々ある。このニュースも大変なことを伝えている。
福島第一原発は津波で電源を喪失したというのが日本の報道だが、現場の作業員は地震の際にすでに原子炉建屋の壁にひびが入ったり 、配管がやられたりしていると全員が話しているというのだ。なぜこの報道をしないのか。おそらく答えは、既存の他の原発もおよそ同じ強度でできているとして、地震そのものの揺れで壊れてはいけないから公表しないのだろう。現に泊原発は試験運転中にもかかわらず、ストレステストもしないまま本運転がOKになってしまった。まったくこの国には命を預けられない。国会議員は国民を投票用紙としか見えないのではないか。

8/20のドキュメンタリー宣言で斉藤和義さんの「ずっとウソだった」が流れた。
♪この国をー 歩けばー 原発がー 54基…..
長野智子さんはきちっと真実を報道してくれるキャスターだ。好感が持てる。立花隆とかいうジャーナリストは全然信用できない。上杉隆曰く、立花さんを現場で見た人はいないんじゃないか。長野さんはきちっと現場に自分で行って取材するところが信頼できる人だ。

完了を相手に直接子どもたちが質問や希望を言う場が設けられて、IWJでも中継された。子どもたちの真剣な質問に対して、いい大人の官僚が答えることができない、ただ答える人の押し付け合いというような無様な姿だった。決定権を持たない下っ端の人間が体裁だけ整えた感じで答える態は残念の一言に尽きる。子どもたちの真剣な願いを聞いてくれるような官僚はいないのか。

子どもたちがペットボトルを集めた理由

福島から静岡にキャンプに来ていた子どもたちが、いよいよ帰るという日に空のペットボトルを集め始めました。理由は、自分の親たちに放射能に汚染されていない水を飲ませてやりたいから。また、おみやげは何がいいと聞いたら、スーパーではなく地元の野菜が買えるところに行きたいと言っていたそうです。一緒に東京から来た子どもたちが、「後で福島に行くからね」と言ったら「今は来てはダメ」と返したそうです。子どもたちは知っていて汚染された故郷に帰らなければなりません。(T_T)

昭和20年の8月6日に広島、9日に長崎に原爆が落とされて早66年の歳月が過ぎた。66年の月日というのが早いのか遅いのか、被爆した方にはとても長い時間だったろう。放射線障害に苦しみ、時には差別を受けたこともあったようだ。遠く離れたところにいる自分は今年までまるで他人事だったが、今回の福島原発事故で核の恐ろしさを知った。まさに痛恨の極みと呼ぶに相応しいかも知れない。
原子力の平和利用など言葉の上だけのものだ。しょせん原子力発電所を続けるということは、核爆弾を製造する能力を維持すると言い換えることもできる。唯一の被爆国である日本こそ、核廃絶へもっと大きく声を上げるべきだったと反省している。

8/8付けの毎日新聞の4面に児玉先生が国会で吠えたことの記事と、インタビューが載っていた。実にほぼ2週間遅れの記事だ。内容からすれば、すぐに記事になってもおかしくないのにこれだけ時間がかかってしまった。今は、この発言が全国紙に載るだけでも良しとしなければいけないのか。

児玉先生が国会で言いたかった4つの指針(動画では興奮していたせいか3つめで終わっている)
「食品の汚染検査」
「測定すぐやる課とコールセンター」
「緊急の除染」
「恒久的な除染」