6月28日に東京電力の株主総会があった。過去最高の9000人を超える株主が参加した。当然の事ながら脱原発の動議が出されては否決、役員全員クビというような声も多く聞かれたが、所詮は原発推進派が多数参加したため、いささか茶番劇の様相だ。
結論的に言えば脱原発という儲け頭を手放すことは電力業界は避けたいだろう。だから、最も効果的と思われるのは地方の首長が声を大にして原発再稼働を認めないと言うことが一番だと思う。この点では大阪府知事の橋下氏を応援したい。彼のような影響力のある人が世間に向けて表明することで、ネットを見ない人にも否応なく伝わる。今回の事故で放射能という目に見えない事象を体験し、故郷に帰れない、農作物も作れない、工場にも近づけない、生産停止で多大な損害を被っても電力会社は補償してくれないという現実を見つめるべきだ。
今まで知らされていなかったことを我々も謙虚に反省し、多くの被害を被った分を東電に補償請求していくしかない。言葉は悪いが、補償で立ちゆかなくして足銀のように国有化するしかないのではないか?